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変化に富む車窓が楽しめる南海高野線

20070108
 この冬一番の寒気団に日本列島はスッポリと覆われ、全国的に大荒れの天気となった三連休に、雪中登山覚悟で、防寒着のアウター、手袋、ニット帽、アイゼンなど万全の装備を用意して高野山へ向かった。

 高野山へのアクセスとしては、路線名にもなっている南海高野線の利用が便利。大阪ミナミの繁華街、難波から弘法大使空海が開いた真言宗の霊場、高野山を結ぶ、全長約64kmの南海高野線は、途中の和歌山県紀ノ川沿いの橋本駅でその性格が一変する。難波~橋本間は沿線に多数の住宅地が開発されているため、通勤列車の意味合いが強く、列車の本数も多く、朝夕は特にたくさんの通勤客が利用するため車内はすし詰め状態となる。しかし、橋本から終点の極楽橋までは一変して単線で列車本数も極端に少なくなり、田舎風の駅が続く山岳路線で、山の中を分け入ってトンネルあり、渓流越えありと変化に富んだ車窓が楽しめる。

 幼少の頃から高野線沿線で育ったため、通学に利用したし、今も通勤に利用しているとても馴染み深い鉄道で、僕にとって南海高野線はいつも窮屈な満員列車のイメージが強く、何十年と利用しているがゆっくり座って車窓を眺めるといったことはあまり経験がない。

 今回、高野山を訪れるにあたり、たまたまというか運よくというか、大寒波が押し寄せ大雪になることが予想されたので、当初、車で向かっていたが、橋本駅で車を乗り捨て、橋本から列車で高野山へと向かうことにした。

 橋本を発った列車は、急勾配や急カーブが続くレールをクネクネと右へ左へ蛇行しながら、また、キーキー車輪とレールが軋む音を立てながらゆっくりとしたスピードで勾配を登っていく。今まで、終点の極楽橋まで利用したことがなかったので、橋本から極楽橋までの車窓に映る風景は、今まで知っている南海高野線とは全く違った路線のようで、とても新鮮味がある。

 空席が目立つ静かな暖かい車内で、久しぶりに再会する友人たちとの会話に夢中になっていると、車窓から横殴りの雪が宙を舞い、大きく揺れる木々の風景が飛び込んできたことにハッと気付く。のんびり駅で行き違いの列車を待っていると、見る見るうちに白くなって、一面、薄っすらと積もり始めている。

 暖かい列車の中から雪景色を楽しんでいると、開いた扉から寒風が車内に流れ込み、乗客が寒いと文句を言っている。反対側の駅のホームに目をやると、寒空の下、駅員さんがホームに立ち、対向列車の到着を待っていた。

 時にはいつもとは反対方面の列車に飛び乗ってみるのもよいかも。毎日利用している鉄道でも、きっと新たな発見に遭遇すると思いますよ。高野山へ向かう途中、近場でもちょっとした旅を感じることができました。

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