みくりが池一周スノーシュー
みくりが池温泉で一夜を明かし、「さあ、今日も午前中、スノーシューを思いっきり楽しもう!」と意気込んで、起き上がって外を眺めると、あいにくの曇り空で吹雪いており、視界がよろしくない。
ガーン!今日はもしかしたら無理かなぁと外の様子を気にしながら、朝ごはんを食べて身支度をして、いつでも飛び出せるように予定どおりスノーシューの服装に着替えて準備を進める。
午前8時。当初の予定どおり、スノーシューに出掛ける時間。アウターを着込み、スパッツを装着して、スノーシューを両手に外に出てみる。すると、早朝の曇り空、吹雪は嘘のように晴れ渡り、青空が広がって風もおさまり、雄大な立山連峰を見渡すことができる。
よっしゃ!絶好のスノーシュー日和だ!早速、逸る心を抑えながら、スノーシューを両足に装着し、雪原へ繰り出そう。昨晩に降り積もった雪が室堂平一面覆いつくし、新雪の雪原を作り出している。宿からバスターミナルへ続く除雪された道では、多くの人たちの足跡や荷物運搬車が通ったキャタピラの跡も新雪に埋もれてしまい、踏み固められたゴツゴツとした道が一夜にして滑らかなくぼみのような道となってまっすぐ続いている。その新雪の道をスノーシューで新たなトレースを残しながら歩き続ける。
くぼみとなった道からそれて、雪原へ足を踏み入れると、柔らかい新雪でもズボッズボッと足をとらわれることなく、難なく歩くことができる。真っ白な雪原に自分のトレースを残しながら新雪の原野を駆け巡る。これがスノーシューの醍醐味である。
夏には水面に立山の山々を映し出すみくりが池は、まだまだ雪の中。今は大きなくぼみがあるだけで、静かに雪解けを待っている。その“くぼみ”の周りを白い雄大な山々を眺めながらみくりが池一周のスノーシューを楽しんだ。
特別な技術を必要とせず、スノーシューを足に装着するだけで自由に雪原を歩いて楽しめちゃう。スノーシューは、冬の野遊びとして最高のアイテムだと思いませんか?
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