みくりが池一周スノーシュー

 みくりが池温泉で一夜を明かし、「さあ、今日も午前中、スノーシューを思いっきり楽しもう!」と意気込んで、起き上がって外を眺めると、あいにくの曇り空で吹雪いており、視界がよろしくない。

 ガーン!今日はもしかしたら無理かなぁと外の様子を気にしながら、朝ごはんを食べて身支度をして、いつでも飛び出せるように予定どおりスノーシューの服装に着替えて準備を進める。

20060428_1
 午前8時。当初の予定どおり、スノーシューに出掛ける時間。アウターを着込み、スパッツを装着して、スノーシューを両手に外に出てみる。すると、早朝の曇り空、吹雪は嘘のように晴れ渡り、青空が広がって風もおさまり、雄大な立山連峰を見渡すことができる。

 よっしゃ!絶好のスノーシュー日和だ!早速、逸る心を抑えながら、スノーシューを両足に装着し、雪原へ繰り出そう。昨晩に降り積もった雪が室堂平一面覆いつくし、新雪の雪原を作り出している。宿からバスターミナルへ続く除雪された道では、多くの人たちの足跡や荷物運搬車が通ったキャタピラの跡も新雪に埋もれてしまい、踏み固められたゴツゴツとした道が一夜にして滑らかなくぼみのような道となってまっすぐ続いている。その新雪の道をスノーシューで新たなトレースを残しながら歩き続ける。

200604282
 くぼみとなった道からそれて、雪原へ足を踏み入れると、柔らかい新雪でもズボッズボッと足をとらわれることなく、難なく歩くことができる。真っ白な雪原に自分のトレースを残しながら新雪の原野を駆け巡る。これがスノーシューの醍醐味である。

200604283200604284

 夏には水面に立山の山々を映し出すみくりが池は、まだまだ雪の中。今は大きなくぼみがあるだけで、静かに雪解けを待っている。その“くぼみ”の周りを白い雄大な山々を眺めながらみくりが池一周のスノーシューを楽しんだ。

200604285
 特別な技術を必要とせず、スノーシューを足に装着するだけで自由に雪原を歩いて楽しめちゃう。スノーシューは、冬の野遊びとして最高のアイテムだと思いませんか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夕暮れ迫る…

20060423
 春の室堂平で白銀の世界へ飛び出し、歩くこと数時間。

 早くもみくりが池に夕暮れが迫ってきた。スノーシューを脱ぎ捨て、早めに切り上げる。本日のフィールド散策はこれにておしまい。

 夜は極上の山の宿の食事と温泉が待っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

室堂スノーシューの楽しみ

 みくりが池温泉に到着した我らは、早速、部屋で着替え、雪のフィールドへ駆け出した。

20060422
 宿の裏手に回りこむと、谷底にもうもうと立ち込める湯気。温泉が湧き出している通称、地獄谷だ。しばらく立ち止まり、その湯気を見下ろしていると、風向きで硫黄の匂いがあたりを包み込む。みくりが池温泉では、こんこんと湧き出る地獄谷の温泉を宿の温泉風呂に汲み上げている。今晩の極上の温泉風呂が楽しみだ。

 周囲は真っ白な雪原が広がっており、かなり雪が積もっている様子。だが、スノーシューを履いていれば、ズボズボと足を雪にとらわれることなく自由に雪上を歩くことができる。雪の感触を足元から感じながらアップダウンを繰り返し、真っ白な立山連峰に囲まれた室堂平を歩き続ける。

200604222
 歩き続けていると同行のWさんの様子がおかしい。黙ったまま足取り重く、僕との距離間が次第に開いてくる。(あとで宿に戻って聞いたのだが、標高が高いせいか、息切れして相当辛かったそうだ。)あの雪の合間からちょろっと顔を出している山の茂みのところでちょっと休憩しよう。こういう茂みや岩場では、風雪をしのいでいる雷鳥の姿が見られるかもしれない。そんな期待を胸に小高い山の茂みを目指し、最後の踏ん張り。急坂を上りきり、その目的の茂みに到着。ここでちょっと休憩しよう。

 残念ながら期待していた雷鳥の姿はそこにはなかった。しかし、その小高い山の頂に立つと、青空の下、真っ白な立山の山並みが広がり最高の気分だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夏用の靴を購入!

20060406
 久しぶりに梅田に出たので、駅前ビルをぶらぶら。大阪駅前ビルには、石井スポーツ、好日山荘、スノーピークなど、さらに、大阪マルビルにはL.L.Bean、大阪駅構内のGAREにはモンベルと、大阪駅界隈には山行き道具がすべて揃ってしまうアウトドアショップが点在している。

 梅田で時間があったらこれらのショップに立ち寄り、巡るだけで楽しめちゃう。今回は、あまり時間がなかったので、マルビルのL.L.Beanに立ち寄り、そこで見つけた夏用の靴を買ってしまった。

 とても軽く、足にフィットした感覚が、長時間歩いても疲れないような履き心地。メッシュのアッパーが真夏でも蒸れない構造になっており、たとえ水に濡れても大丈夫。川遊びでそのまま水の中に入っても、真夏ならすぐに乾いてしまう優れもの。これからのシーズンにピッタリなアイテム。

 ひと目見て、デザインが気に入り、その機能と価格で購入決定!この夏、フィールドでの活躍が期待できそうだ。

L.L.Bean
サマー・スニーカー、レース・アップ
カラー:ネイビー
価格:4,900円(税込)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

動物の足跡に迎えられ、必死の雪山下山!

20060302
 マキノ高原スキー場からスタートしたスノーシューハイク。スノーシューで林道を登り切り、琵琶湖を見下ろす山の頂で休憩をとって、いよいよ下山となった。

 登ってきた林道を下山するのはおもしろくないので、別ルートを探す。頂からあたりを見渡すと、少し先に赤いテープが巻かれた木が眼に止まった。これは登山道の印だ。頂からその木までは人が歩いたような形跡がなく、林と真っ白な雪原が広がっている。

 方角としては合っているし、きっと目印のテープが巻かれた木が続いているだろう。同行者のWさんと相談し、その登山道を下山することにする。山の斜面をスノーシューで下り、ひとまず、頂から見えていた赤いテープが巻かれた木まで容易にたどり着く。そこで次の目印となるものを探すが、見当たらない。あたりはトレースのない真っ白な林の中。仕方なしに勘を頼りに続けて下山を試みる。幸いにして、見通しのよい林で、空も開けて視界がよく、時よりスタート地点であるスキー場のゲレンデが木立の間から見えている。

20060302-2
 完全に登山道を見失ってしまったようだ。スキー場目指して下山を続けるが、谷に下ると雪解けの水が流れており、跨ぐのは大変危険。尾根への方へ迂回し、谷に近づかないようにしながら林の中をウロウロ~、ウロウロ~。

 林の中では、動物たちの足跡があちこちに見られる。こっちは野ウサギ、あっちはカモシカかな?想像が膨らみ、雪原に残された数々の動物たちの足跡が僕たちを楽しませてくれる。20060302-3
もうここまできたら登山道がどこか探す必要もない。危険箇所を避けながらも、確実に下山していることを実感。それは、子どもたちのはしゃぎ声が聞こえてくるからだ。ゲレンデは近い!だんだんその声が大きくなり、足取りも自然と速くなる。

 山の頂から林を抜け、およそ1時間でスキー場の入口に出た。雪山は無雪時と違い、予期せぬ危険な箇所も多いので、無理しないことが肝要。はじめてスノーシューをしようという方は、ガイドツアーへの参加をお勧めます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雪山山頂での昼食はやはりこれ!

20060301
 マキノ高原スキー場からスノーシューで雪の中を楽しみながら林道を登り続け、山頂に到着。マキノの有名な観光スポット、メタセコイヤ並木を眼下に見下ろす山の頂からは琵琶湖も望める絶景が広がっている。

 2時間近くスノーシューで雪道を歩いたので腹ペコ。ちょっと早いが、山頂からの景色を眺めながらの昼食とする。ザックに忍ばせておいたバーナーで湯を沸かし、カップ麺の用意を始める。やはり雪山にはカレー味のカップ麺が必須アイテム。

 歩いていたときは暑いくらいだったのに、食事の準備で湯が沸くまでしばらくじっとしていると途端に寒くなってくる。レイヤリング(重ね着)で調整しながら湯が沸くまでの時間、雪景色をカメラに収めたりしながら過ごす。気温が低いせいかなかなか沸騰しない。お~さぶ~。

20060301-2
 カップ麺に沸騰した湯を注ぎ、アツアツのカレーヌードルを一気に完食。カレー味というところがミソで、冬の寒い、特に雪山では冷え切った体に香辛料が効いて、体の中から温まるのである。

 食後は、これまた熱~いコーヒーを注いで、食後の贅沢なひと時を過ごす。大自然の中に身をおき、雄大な景色に囲まれながら味わうコーヒー。この瞬間がなんともいえない至福のときだといつも思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スノーシューで頂上を目指す!

20060228
 今シーズン、初めてスノーシューのフィールドに選んだのが滋賀県マキノ高原。会社の先輩、Wさんを誘ってふたりで「箱館山・国境 スキー&スノボ遊ぼ!パス」を使ってJRでマキノ高原へと向かった。

 スノーシューのレンタル手続きを済ませ、一目散にフィールドへ。マキノスキー場を横切り、近くの山へと続く林道を登っていく。スノーシューのレンタルをしている「美加久(みかく)」のおじさんに出発前にスノーシューのコースについて聞いたところ、スキー場をぐるっと囲むように登山道があるようだが、雪深く迷ってしまいそうだという。そこで、教えてもらった林道を登り、山頂から場合によっては引き返すルートを選択した。同行者はスノーシュー初心者であるし、それでなくても雪山での無理は禁物である。

 その教えてもらった林道は、スキー場の端からそれて山のほうへと緩い上り坂が続いている。スノーモービルが通った跡が残っており、それを頼りに山道を突き進む。

 ザクッザクッとスノーシューの爪を立てながら、一歩一歩確実に雪を捕らえる。足裏に伝わってくる雪の感触がたまらない。そんな急坂ではないが、延々と続く上り坂で汗だくになり、ちょっと休憩。トレッキングでは、暑さ寒さを調整できるレイヤリング(重ね着)が役立つ。下着、中間着、アウターと重ね着しているので、中間着もしくはアウターを脱いだり着たりして、体温調節することができる。

20060228-220060228-3

 少し休憩して登り続けると、急に視界が広がり、スタート地点の麓のスキー場が小さく下のほうに見えた。もうこんなに登ってきたのか。頂上はもう少しかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マキノ高原スノーシューへGO!

20060227
 「箱館山・国境 スキー&スノボ遊ぼ!パス」の切符を持って、大阪駅8番線の「スキー湖北レジャー号」の到着を待つ。土曜日のこの日、ホームでは僕と同じように湖西線直通の「スキー湖北レジャー号」を待つ色鮮やかなスキー服を着込んだ家族連れや、スノーボードを担いだ若者たちで賑わっている。

 やがて到着した「スキー湖北レジャー号」は、ふつうのいつも利用している通勤型新快速列車。大阪駅でその列車を待っていたスキー客がどっと乗り込み、途端に車内は通勤列車からレジャー列車に様変わり。子どもたちのはしゃぐ声が車内に響き渡り賑やかだ。レシャー客に混じりながらも、背広を着た土曜出勤のお父さん、ご苦労様です。

 列車は京都を発車すると、湖西線へ直通。びわこバレイや箱館山などのスキー場が控えている最寄り駅で多くの乗客が下車し、次第に車内は静かになっていく。窓の外は少し曇りがちだが時より晴れ間が覗くまずまずの天気。車窓から眺める山々や田畑は次第に白くなり、いよいよ湖北に近づいてきたことを実感する。

 終点手前の片仮名の駅、マキノ駅で下車し、駅前のバス乗り場へと急ぐ。駅前からは、国境スキー場とマキノ高原スキー場へ向かうバスが発着しており、列車を降りた乗客のほとんどがどちらかのスキー場へ向かうバス乗り場に列を作り、バスの到着を待つ。

 先にやってきたのが国境スキー場行きのバス。それも2台も。多くの待ち客が国境スキー場行きのバスに乗り込み、バスが走り去ったあと、続けてマキノ高原スキー場行きのバスが到着。こちらは1台。バスに揺られ、窓の外を見るとあたりが徐々に雪深くなっていくのは気のせいか…。このあたりで30センチくらいの積雪だろうか?これなら山の雪も期待できそうだ。だんだん気持ちが高ぶってくる。

 マキノ駅からおよそ15分で「マキノ高原温泉さらさ」に到着。「マキノ高原温泉さらさ」の背後になだらかなスキー場が広がり、既に子どもたちが雪遊びを楽しんでいる。そのスキー場の中に、電話で予約しておいたスノーシューレンタルの「美加久(みかく)」があった。

 早速、同行者Wさんのスノーシューレンタル手続きをし、手際よく着替えを済ませ、スパッツを履いて、Myスノーシューを装着。ザクッザクッと勢いよく雪を踏みしめ、今シーズン初めての雪の感触を味わう。

 さあ、これから近場の山を目指して、スノーシュートレッキングに出発だ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アトラス 【サミット】

20050218 数あるスノーシューの中から、僕が選んだのは、アトラス社の製品。アトラス社は1990年、アメリカで創業した会社で、世界に先駆けたトップメーカーであり、今ではさまざまなタイプのスノーシューを扱っています。

今までレンタルでスノーシューを体験してきましたが、それら全てがアトラス社の製品で、使い慣れたこともあり、自分が選ぶならアトラス社の製品に決めていました。実際に数あるスノーシューをショップで見比べ、アトラス社の『サミット』を選びました。決め手は、第一に靴をスノーシューに固定する方法がバックルタイプで、テープで固定するものより厚手のグローブをしていても容易に着脱できること、第二に、底面の3つのグリップが登り下りなどあらゆる雪面を確実に捉え、その行動力に威力を発揮するということです。

早速、雪山フィールドでその“威力”を確かめてみたいと思います。

なお、アトラス社のスノーシューは、モンベル各店で取り扱っています。購入する場合は、実際に履いてみて、自分にあったタイプを選びましょう。わからなかったらショップの方が親切丁寧に教えてくれますよ。

アトラス【サミット】¥32,550~¥34,650(税込)
※適合荷量により3タイプの価格帯あり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スノーシューでおにぎり満喫!

20050103スノーシューを履くことで、雪原散策や動物観察など冬の野山を楽しむことができますが、スノーシューの楽しみはそれだけではありません。

雪の感触を体で感じ、風景を眺めていると、うれしさのあまり自然と躍動し、きっとお腹が空くでしょう。ザックの中に簡単に食べられる軽食や湯を沸かす道具を忍ばせてトレッキングに出掛けてみましょう。

景色の良いところがあれば、ここで休憩タイム。そこで、準備しておいたおにぎりやお菓子などと共にストーブで湯を沸かし、コーヒーを入れる。たとえ普段何気なく食べているものであっても、大自然の中で食べる食事はとてもおいしく贅沢なものに変わります。

これで冬の野遊びは決まり!これから本格的な冬山シーズン。今年はどこに行こうか、スノーシューの楽しめる春までフィールド探しに目が離せません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧